社会

日本よりも年間350時間も労働時間が短いドイツ

羨ましいことにドイツは日本よりも年間350時間も労働時間が短い

ドイツのある企業は、毎日の勤務時間がたったの5時間だ。

レイガンズ・デジタル・エネイブラー社では、社長のラッセ・レイガンズ氏が2017年に5時間勤務を導入した。給与や休暇日数に変更はないが、同社で働く16名の従業員は午前8時より勤務を開始し、午後1時には帰宅する。

レイガンズ氏はウォール・ストリート・ジャーナル紙に対し、40時間勤務する人は仕事をする気力が低下し、職場でもフェイスブックを閲覧したり、ウェブ上のニュース記事を読んだりして過ごしていることが多い。彼はまたヨーロピアン・ビジネス誌に対し、通常の8時間勤務の場合、休息がもっと必要であると思うと述べた。

8時間も仕事に集中できる人なんていないのだ。

最初の5時間に集中し、それで帰宅することです。

5時間勤務には幾つかのルールがある

①携帯電話やソーシャルメディアを利用してはならない。

②社内メールのチェックは1日に2回のみ。

③会話は仕事に関することに限定する。

④会議は通常15分以下で終了する。

中には5時間で仕事を終えられない従業員もいたが、それは彼らの落ち度ではない。幾人かの従業員は単に仕事量を多く抱え過ぎていた為、レイガンズ氏と彼のチームは彼らの作業をよりスムーズに、より上手に分担できる方法を見いだした。

初めの頃はレイガンズ氏自身も長時間労働であった。しかし短縮勤務によって彼は会社に何が不足しているのかを知ることができた。短縮勤務を設けることで、企業は有能な人を引き付けることができ、従業員の働きぶりは良くなる一方であった。

日本とドイツはどちらも物づくりに強い経済大国だ。しかしその働き方には大きな差があるように思える。

まず、ドイツ人の労働時間は日本に比べ圧倒的に短い。OECDによると、ドイツの労働者1人あたりの2017年の年間労働時間は1356時間で日本の1710時間よりも約21%短い。彼らの労働時間は、日本人よりも毎年354時間短いことになる。EU平均と比較しても、約17%短い。ドイツ人の労働時間は、OECD加盟国の中でも最も短いのである。

もう1つの大きな違いは有給休暇である。1963年、つまり今から半世紀以上前に施行された連邦休暇法により、企業経営者は従業員に毎年最低24日間の有給休暇を与えなくてはならない。

だが実際には、ドイツの大半の企業が社員に毎年30日間の有給休暇を与えている。これに加えて、残業時間を1年間に10日間まで代休によって振り替えることができる企業も多い。つまり、多くの企業では約40日間の有給休暇が与えられている。

これに加え土日祝も合わせると、ドイツ人のサラリーマンは毎年約150日も休んでいることになる。1年のうち41%は働かないのに会社が回っているのだ。更にドイツは世界第4位の経済大国としての地位を保っている。

日本は、法律が定める有給休暇の最低日数が10日と非常に少ない。これはドイツの半分以下である。しかもドイツでは大半の企業が法定最低日数24日ではなく、30日という有給休暇を与えているのだ。

ある会社の調査によると日本では、「有給休暇を取る際に罪悪感を感じる」と答えた人の割合が58%と非常に高かった。フランスはこのわずか25%という結果だ。

日本とドイツとの労働のありかたの差は何なのだろうか。もっと家族との時間を持ち、体を休めることは大切なことだ。今後日本の労働のありかたも変わっていくことを期待したい。。